次のような症状のある場合は、お気軽にご相談ください。
- 咳が長引く
- 咳で目が覚める、咳で眠れない
- 会話の途中で咳き込む
- 痰がからむ、痰の切れが悪い
- 息切れする
- 風邪をひくと、咳だけが続く
- 喘息と言われたことがある
- アレルギー性鼻炎や花粉症がある
- アトピー性皮膚炎を患ったことがある
- 喫煙者である(過去に喫煙歴がある)
Pneumology
肺炎の分類には、市中肺炎、院内肺炎およびその中間に位置する医療・介護関連肺炎があります。
当院を受診されて、肺炎と診断される方は、市中肺炎がほとんどですが、最近数年は介護施設からの紹介も増えています。
病原微生物としては肺炎球菌、マイコプラズマ、クラミドフィラ、インフルエンザウイルスなどが多いようです。そのため、どの型の肺炎かを特定することが重要になり、原因微生物により選択する薬剤が異なります。
食事がとれて、運転や歩行に支障がない方は外来で充分に治療可能です。食事がとれない場合や酸素吸入が必要な場合には、入院を要します。高齢化に伴い、肺炎は増加しています。肺炎は癌、心疾患に次いで、日本人の死因の第3位です。
当院を受診される喘息患者さんは、幼児から高齢者まで幅広い年齢層です。男女差はほとんどありません。
咳、喘鳴、呼吸困難などが主な症状です。
治療の基本は吸入ステロイドですが、発作の程度により複数の治療を併用しています。大発作は命に関わる危険性があります。2000年以前は年間の喘息死が7000人を超えていた時期がありましたが、治療薬の進歩により、現在は2000人未満です。
喘息症状が改善すると、一番大切な吸入を自己判断で中断される患者さんがおられます。そのため、咳が止まらない、夜間に息苦しと言われて、年に数回点滴を必要とされる方がいます。発作を起こさないためには、日頃の吸入が大切です。
従来、肺気腫と慢性気管支炎と言われていた疾患です。
主にタバコ煙の吸入により数十年単位で肺の慢性炎症が起こります。その結果、咳、痰、息切れなどの症状を繰り返します。
胸部X線・CT、呼吸機能検査が診断に有益ですが、40歳以上の喫煙者で、適切に診断されていない患者さんが多いのが現状です。
治療の基本は禁煙ですが、最近は抗コリン薬の吸入など新たな治療薬が登場しています。
当院を受診されて肺癌と診断される患者さんは、健診のX線で異常を指摘された方、咳が1カ月位持続する方、痰に血が混じる方などです。
最近は喫煙本数や年数が多く、ご自分で心配されて受診される方も増えています。
肺癌には腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌などの組織型があり、発生部位により肺門型と肺野型に区別されます。喫煙との関係が深く、喫煙係数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が400以上になると肺癌の発生が高率になります。肺気腫、アスベスト(石綿)、特発性間質性肺炎は肺癌の発生母地として重要です。
診断は胸部X線・CT、喀痰検査、気管支鏡検査、PET、腫瘍マーカーなどを組み合わせて行い、組織型、進行度(病期)を決定します。
治療は切除可能であれば、手術が第一選択です。切除不能な場合には、従来の制癌剤を組み合わせた化学療法、分子標的治療薬、放射線治療などです。診断と治療の必要な患者さんは肺癌の専門医を紹介しています。
睡眠時に無呼吸を繰り返し、熟睡感が得られず、起床時に頭重感があり、昼間や運転中に激しい眠気に襲われます。
進行すると高血圧症や狭心症など血管や心臓に障害をきたします。10秒以上呼吸が停止する状態が、1時間当たり20回以上であれば、治療を行うほうがよいでしょう。
肥満や飲酒が原因と考えられ場合には、まず減量や節酒を試みましょう。一般的には、経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)が治療の第一選択で
す。